【院内紹介】動物用免疫反応測定装置

2018/12/04

今回は院内の検査機器を紹介します。

写真は富士フイルム社の「富士ドライケム IMMUNO AU10V」という機器で、今までは一般的に外部の検査機関を頼っていた血液中のホルモンの数値を院内で測定することができます。

院内で測定できると結果はまた後日ということにならないので、来院回数も少なく動物のストレスを減らせますし、何よりいち早く病気の治療を開始できます。

 

測定できる項目は血中総胆汁酸、甲状腺ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、コルチゾールの4種類で、主に肝機能、甲状腺機能、副腎皮質機能を評価することができ、特に当院では甲状腺疾患や副腎疾患(腎臓の少し上にある臓器)の診断に使うことが多いです。

甲状腺の病気はイヌ・ネコともにあります。イヌの場合は太りやすく、何となく活発でなくなる甲状腺機能低下症で、ネコの場合は痩せやすく、何となく攻撃的になる甲状腺機能亢進症という全く逆の病気です。両方とも日常生活では老化と捉えられがちですが、適切な治療を行うとしっかりと改善していきます。

副腎の病気の多くはイヌで発生します。一つ目は副腎皮質機能亢進症でクッシング症候群とよばれる病気で水をたくさん飲み、おしっこをたくさんする多飲多尿という症状がみられることが多いです。この病気も太りやすくなります。二つ目はクッシングの逆で副腎皮質機能低下症でアジソン病とよばれます。これは若い頃から何となく元気がない、食が細い、嘔吐・下痢が続くなど様々な症状があり、慢性の病気を突き詰めていくとアジソン病だったということもよくあります。

 

甲状腺の病気や副腎の病気は、見つけて終わりではなく、治療していくうえで、逆の病気にならないように定期的なモニタリングが重要になります。なので毎回院内で測定できることはメリットが大きいと感じています。